白装束を着るということ。
宝塚ではご贔屓の生徒さんが卒業する時、東西それぞれ最後の日に、ファンクラブ会員*1がお揃いの白会服を着て一日を過ごします。
白会服は主にTシャツなどのトップス。それ以外、全身真っ白という指定はないけれど、ボトムス、鞄、靴、ネイル、その他小物に至るまで白で統一する人が多いかな。その状態を「白装束」と私は認識しています*2。
私にとっては、白装束の準備をすること自体が千秋楽へ向けての儀式という感じだったな。白が流行っていない時だと、真っ白なものを探すのって結構大変で・・・初めての時はかなり苦労した想い出。なので、まだまだ在団しそうな若者会にいる友だちにも、白ブームのうちにとりあえず白一式揃えておいた方がいいよとアドバイスしました(笑)。
ちなみに千秋楽に会員ではなく真っ白な格好で来る方もいるけれど・・・あれは一体・・・という気持ち。諸事情で会には入らなかったけど好きだから、とか、色々理由はあるだろうけど。。。私はイヤ。
というのも、某女優さん(他の生徒さんのファンであると公言)が、うちの贔屓の退団公演に真っ白で現れて。幕が降りてファンがしんみりしている横で、他の生徒さんのことできゃはきゃはしていて。なんだかなぁと思って以来、否定派。会員以外は白着ないで!とまでは言わないけれど、全身白はタブーだよなぁ・・・。ましてや純粋なファンじゃないなら尚更よね。。
白装束はファッションじゃなくて、神聖なものなんだ!
ぜーはー。(苦笑)
白会服には応援している生徒さんの名前が入っているので、その方の名前を文字通り背負った一日になります。
退団者ファンであると一目瞭然なので、話し掛けてくださる方がいたり、他会の方がとても親切にしてくださったり。本当にありがたい。逆に自分が他会の立場の場合、白装束の方には最後の一日を気持ちよく過ごしてほしいなと思うし。そういう気持ちのやり取りも含めて、とても特別な一日。
なので、やはり白装束はとても神聖なもの。たとえファンであっても、着るにはそれなりの覚悟が必要なんだな・・・と。
私は4年前にトップ会、2年前にスター会で贔屓を見送りました。そして今回、贔屓・・・とはちょっと違うけれど、10年近くお付き合いのある方が退団されることになったので、大劇場の千秋楽に白装束で参加してきました。
会無し生徒さんのお見送りは初めてだったので、色々覚悟はしていたつもりだったんだけど・・・。んー、私が過去にいた会が株式会社と呼ばれる程の会&そこに劣らずきっちりした会だったから・・・諸々衝撃だったよね(苦笑)。お手伝いしてくださった他会スタッフさんたちは皆さん良い方たちで、本当にお世話になったのですが。根本がね・・・うん。この、ハッキリ言えないもにょもにょ感(笑)。
千秋楽が終わっても、そのもにょもにょ感が消えなくて。どうしよう・・・この気持ちのまま東京最後の一日を過ごしたら、多分私、全てのことが嫌になる。・・・でも・・・でも・・・と二晩悩み。
結論:東宝千秋楽には行かない。
となりました。今ならもにょもにょしつつも、嫌にはなってないから。でも、白装束を着るだけの覚悟は消えてしまった。
あ、その生徒さんがどうとか、周りがどうとか、そういう話ではなくて。自他共に面倒くさい性格だと認める私が、その面倒くささを最大限に発揮してこじらせただけの話です(笑)。でも行かないって決めたら、すごく気持ちが楽になって。これなら笑顔でmy楽を迎えられるなと。
千秋楽、白装束で臨まれる皆様にとって素敵な一日となりますように。
そしてこの経験を通して、私は会活動に向いていたんだなーと、変な所で再認識。勿論、きちんとした会に限るけど。ある程度の序列が見えるとか(ポイント集めるの好き)(笑)、ルールがきちんとある方が性格的に楽なんだなって。
・・・もうやるつもりはないけどね!