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may’s blog

20年いたヅカ沼を抜け出したと思ったら、図書館経由でV6沼に転がり堕ちた人。

肺気胸の話。

気胸という病気をご存知ですか?

 

嵐ファンなら絶対に知っているであろうこの病気。宝塚でも一路真輝さんや涼紫央さんがかかったそうなので、その時代のファンの方はご存知かな?

 

先日スタジオパークでゲストの相葉さんが気胸のお話をされていて。私も同じ時期に同じ手術をしたので、その時の記録。

 

 

発症は2002年1月初め。肋骨の辺りが痛い日が続いて、肋間神経痛とかいうやつかな?疲れてるんだな。と軽く考えていたんだけど。数日後には右胸がとにかく痛くて普通に歩くのもツラくなり、近所の病院へ。

 

レントゲン撮るなり、

先生「お母さんを呼んでください」

私「は?」

先生「A病院B病院C病院D病院、どこがいいですか?」

私「へ?」

先生「入院です」

私「・・・ほぉ」

 

母が来るまでに勝手にB病院に決定。というのも、その病院が一番新しくて綺麗だったから(笑)。入院中は痛みでほとんど寝られなかったので、綺麗な病院にしといて良かった・・・夜中の病院こわい。

 

到着した母と一緒にタクシーでB病院直行。一旦自宅に寄りたいと言ったら、先生「死んでも知りませんよ」*1・・・直行します。

 

診断は肺気胸。肺に穴が開いて空気が漏れだす病気。事故など外的な要因で発症する場合もあるけれど、多くは自然気胸。特に長身で痩せ形の若い男性に多く*2、背が伸びる時に肺の成長が追い付かなくて薄い部分が出来てしまい*3、激しいスポーツや吹奏楽などで肺に大きな負担がかかった時に穴が開くと考えられている。

 

女性がなる場合は月経随伴型が多く、子宮内膜症が肺で起こる・・・って、よくわからないんだけど・・・とにかく肺に穴を開けてしまうらしい。検査した結果、私は子宮内膜症ではなかったそう。

 

・・・んー、となると原因はなんだったんだろう?長身ではない。けど母曰く、子供の時に一気に15cm伸びたらしい。もともと胸郭がやたら細いのも関係あるのかな?もしかして数日前にスポーツ鍼をしたのも影響してる?と思ったけど、外傷は特になかったとか。

 

で、空気が漏れて肺が小さくなってしまっているので、まずはドレーンを肺に挿入して無駄な空気を吸い出す。このドレーン挿入、凄いっす。ストローみたいな管(ドレーン)を、胸の横に穴開けてぐりぐり押し込む。。。ってこれ、手術室できちんと麻酔してじゃなくて、処置室で気休め程度の麻酔でやるのよ。でももうやるしかないわけで。ひたすら無言で耐えていたら、先生が「やっぱり女性は強いんだねぇ」って。男性だとほぼ100%泣き叫び、稀に気絶する人もいるんだとか。

 

・・・でも本当に大変なのは、約1週間後にこれを引っこ抜く時なんだけどね。その話はまた後程。

 

ドレーンを入れて脱気したら肺が元の大きさに戻り、軽い気胸の時はそれで終わり。数日安静にしていれば穴が塞がるけど、そのままだと再発する可能性が高いので手術しちゃいましょうと。専門学校の卒業公演前だったのでちょっと悩んだけど。既に台詞は入っている。振りもほとんど付いている。1ヶ月半あれば本番にはとりあえず動ける状態にはなっている、はず。ということで手術決定。

 

翌日は色々検査、翌々日に手術だったかな?手術予定が詰まっているとこに捻じ込んでもらったので、もともとの開始予定が夕方。でも前の手術が押して、実際に始まったのは20時近かったような。手術室に入って麻酔して、数を数えているうちに眠くなる・・・なんて聞いていたけれど、長時間絶食な上、待ちくたびれて朦朧としていたので、名前の確認したくらいで意識を手放した気が。。。

 

夜中に目が覚めたらICUにいて。その日の夕方、元の病室へ。

 

手術自体は全身麻酔だし、特に痛みの記憶はなし。終わった時には「痛い痛い」と言ってたらしいけど。

 

それよりドレーンが痛くて。肺の中につっかえ棒がある感じ。その状態で簡単に寝起きできるわけがなく。一旦横になると起き上がるのが大変だから、ずっと座って本読んでた。夜中も痛くて眠れないので、廊下の灯りを頼りに読書。

 

あと、右側がそんな状態なので右腕が使いづらい上、咀嚼すると骨にひびくので食事をほとんど食べられなくて。あんまり痩せると退院させられないと言われたけど、だったら気胸患者に普通食なんて持ってくんなーーっ!!!!

 

お医者さんも看護師さんも、当然病気や状態については勉強されて頭ではわかっているけれど、実際に経験したことがないことには想像が働かないというか。仕方ないけどね。いや、簡単に言ってくれるけどこの状態でできると思う?って事がちょいちょいあって。文句・・・ではないけど、意見は相当言ったぞ。

 

手術2日後くらいに検査して問題がなかったので、ドレーンをはずすことに。

 

入れる時より抜く時の方が大変。既に4日ほど体に刺さって肉が馴染み始めてるわけですよ。それを病室のベッドの上で、麻酔もなしに、ただ力任せに引っこ抜く!!!

 

医療はこんなに進歩しているというのに、こういうところは原始的・・・

 

ドレーンが外れたら、ドレーン袋と点滴を提げていたガラガラがなくなって超快適♪でも5日間ほど一緒にいたので、散歩している犬がいなくなったような寂しさも・・・(笑)。そして翌日退院。

 

退院して数日は学校休んでひたすら寝て。数日後に病院行って抜糸。抜糸も結構痛かったな。ドレーン同様、既に肉に馴染んだ糸をブチッブチッって(痛)。

 

そこから卒業公演まで約1ヶ月。そもそも呼吸をするのが怖い上、思うように歌ったり踊ったりできないストレスもあって。しょっちゅう過呼吸に。たまたま舞台監督と後輩くんが気胸経験者だったので、そこはちょっと安心だったかな。何かおかしかったらよろしくね、って。本番はまともに声が出てたのか、歌えてたのか、踊れてたのか、全然わからない。怖くて映像見てない・・・。

 

 

手術は内視鏡手術。胸の上、下、背中に各1cm程の手術痕。術後半年くらいは赤くみみず腫れになってたし、ブラジャーが当たって痛いからスポーツブラしかできなかった。でもだいぶ丁寧に縫ってくれたみたいで、14年経った今ではパッと見ではわからない。でもでも、ものすごく疲れたりすると、肺の上部が引き攣るのがわかる。多分そこを縫ってるんだろうね。

 

肺に他にも薄い部分があったそうで。一生のうちに何回か手術する羽目になるのか・・・開かない可能性も勿論あるけど。相葉さんも数年前に2回目の気胸やってるしね・・・。でもなんとなく、相葉さんの存在はすごく心強い。同じ辛さを知っている人がいて、その頑張っている姿を見られることが励みになる。うん。

 

女性の患者は少ないそうだけど、皆さんも胸の辺りが歩くのもツラいくらい痛いという時は、すぐに病院に行ってくださいね。大抵の方は「大丈夫だろう」と無理して外で発症して救急搬送になるそう・・・。

*1:片肺が潰れると、もう片肺に負担がかかって潰れる可能性がある。その場合、呼吸が出来なくなるので死に直結

*2:そのため、「イケメン病」と呼ばれているとか

*3:医学的な根拠はないらしい