may’s blog

20年いたヅカ沼を抜け出したと思ったら、図書館経由でV6沼に転がり堕ちた人。そして今はバレーボール熱が再燃中。

(元)ヅカファンから見た、ジャニーズの不思議なところ。

V6にハマって9ヶ月ほどが経過。ジャニーズという世界にも少しは慣れたものの、まだまだ不思議がいっぱい。そんなコトをつらつら書いてみます。

 

 ・「担当」って「贔屓」と同じ?

 Twitterでは便宜上「担当」って言葉を使うけど、まだ馴染まなくてこそばゆい。宝塚でいうところの「贔屓」と同じ?でもなんとなく違うような気も。贔屓個人のFCからチケットを買ってたのに対し、担当個人ではなくグループのFCだし、一応岡田担としてはそもそもFCでチケットを買う機会がほとんどないからなぁ。実感ない。でも個人のFCだったら他のメンバーの舞台のチケット申し込めないし!グループのFCで良かったよ、うん。

 

 でも宝塚の「贔屓」の定義自体が人それぞれかもね。私は古いタイプの人間なので、SNSで「贔屓は○○と△△と××(全員現役)。会には入ってません」とか書かれていると、唖然としちゃう(苦笑)。

 

 

・ジャニーさんのお歳。

 宝塚の創始者・小林一三先生と無意識に並べているところがあるので・・・今の時代に生きてらっしゃることに定期的にビックリする(笑)。違うって頭ではわかってるんだけどね。

 

 

・派閥って・・・?

 何度か説明を受けたけど、いまいちわかってない。でも、なくなると良いということだけはわかった。

 

 

・「現場」

 舞台観劇もこう言うの?そこが不思議。TVだと「(収録の)現場に入る」ってことかと納得できるんだけど。あ、でもそれは「番協」??それはまた別の話で、生で会える=現場なのかなぁ?難しい。

 

 

・見学

 事務所仲間が出ている舞台を観るのは「見学」なんだね。見て学ぶのか。ふむ。これイイ言葉だね。某劇団は普通に観劇だもんなぁ。時にはファン以上にはしゃいでいたりして・・・それが微笑ましい時もあるけれど。。。

 

 

・フワフワな子たち。

 若いファンの子たちが、皆似たようなふわふわファッションなのが不思議。宝塚における、昔のピンクハウスみたいなもの??・・・違うか(笑)。

 

 V6のファンになったと知ったヅカ友に「mayちゃんすごい浮くんじゃない?大丈夫??」と言われたんだけど、彼女のジャニファンのイメージの基準がクリエだからね。V6ファンだと宝塚ファンとそんなに変わらないから大丈夫だよ(笑)。

 

 

・○○出

 ○○でファンになった、ってこと?でも、徐々にとかでハッキリ言えない場合もあるよね。それに、なんでそう明確に区切ろうとする言葉があるのかがちょっと不思議。

 

 自称というよりは、周りからそう括られるってことなのかな。「図書戦出はちょっと・・・」みたいなのを見掛けたこともあるし。そういえば宝塚でも某SF公演辺りからの人たちに対して、そういう風潮はあったりなかったり・・・ゴニョゴニョ。まぁ、お互い思うところはあるかもだけど、尊重して共存していければいいんじゃないかな。

 

 

・マチネとソワレ

 ジャニファンがこの言葉を普通に使っていることに最初はびっくりした。ミュージカル界だけかと思い込んでたので・・・と思ったけど、私が目にするジャニファンの大半はV6ファンだから、ミュージカル界っちゃーミュージカル界か(笑)!?

 

 逆に宝塚ではマチソワという言葉が昔は使われていなかったので*1、ここ10年くらいでそう言う人が増えてきて若干違和感を覚える。土日のマチネとか言われると、え?11時15時どっち?って。

 

 

・オーラス・・・って?

 「千秋楽」と違うの?「大千秋楽」ってこと?

 

 そっか。宝塚だと「大劇千秋楽」「東宝千秋楽」って言えば、東宝千秋楽が最後の最後*2だってわかるから、そういうワードが浸透してないのかな。全国ツアーも「全ツ千秋楽」だし。

 

 

・スタオベ

 舞台の時、スタオベするの早くない?一部の人ではあるし、本当に「この感動を伝えたい!」という感じなら仕方ないけれど。・・・んー、ただアピールしたいだけなのかな・・・みたいな。でもそうか。彼女たちはコンサートで立ち慣れているのか!!だから腰が重くないんだな。

 

 ちなみに宝塚はそもそも初日千秋楽以外はカーテンコール自体がない*3。しかもスタオベするのは基本千秋楽だけ。そんなところで育ってきたので、一人で早々に立ってる人とか見るとビックリすると同時に「ハート強いなー」と尊敬してしまう(笑)。

 

 

・顔文字

 この文化、面白いよね。最初は全然わからなかったのに、いつの間にか普通にわかるようになる。よく特徴掴んでるよね。・・・坂本さんのはちょっとどうかと思うけど(苦笑)。宝塚ではそういうのほとんどなかったなぁ。タニオカさんくらいかwww

 

 

・お手洗い事情?

 ふと感じたこと。ジャニーズ関連舞台に行くと、お手洗いの蓋が使用後に閉じられていることが多い気がする。宝塚とか他の舞台であまり感じたことがなかった。最初から蓋がないトコとかもあるので一概には言えないけどね。・・・って、どーでもいいか(笑)。

 

 

それ違うよーとか、どこかの方面に対して失礼なことを言ってたりするかもですが(汗)。まだまだド新規なので、生温かーーく見守っていただけたら幸いです。ジャニーズに関しては、郷に入っては郷に従え。宝塚に関しては、新しいものを受け入れるように。という自分のスタンスを保っていけたらなと。 

*1:大劇場公演は夜公演が存在しないため。

*2:例外もあるけれど、滅多にない。

*3:大劇場・東宝公演の場合。特別公演だとある。

白装束を着るということ。

宝塚ではご贔屓の生徒さんが卒業する時、東西それぞれ最後の日に、ファンクラブ会員*1がお揃いの白会服を着て一日を過ごします。

 

白会服は主にTシャツなどのトップス。それ以外、全身真っ白という指定はないけれど、ボトムス、鞄、靴、ネイル、その他小物に至るまで白で統一する人が多いかな。その状態を「白装束」と私は認識しています*2

 

私にとっては、白装束の準備をすること自体が千秋楽へ向けての儀式という感じだったな。白が流行っていない時だと、真っ白なものを探すのって結構大変で・・・初めての時はかなり苦労した想い出。なので、まだまだ在団しそうな若者会にいる友だちにも、白ブームのうちにとりあえず白一式揃えておいた方がいいよとアドバイスしました(笑)。 

 

ちなみに千秋楽に会員ではなく真っ白な格好で来る方もいるけれど・・・あれは一体・・・という気持ち。諸事情で会には入らなかったけど好きだから、とか、色々理由はあるだろうけど。。。私はイヤ。

 

というのも、某女優さん(他の生徒さんのファンであると公言)が、うちの贔屓の退団公演に真っ白で現れて。幕が降りてファンがしんみりしている横で、他の生徒さんのことできゃはきゃはしていて。なんだかなぁと思って以来、否定派。会員以外は白着ないで!とまでは言わないけれど、全身白はタブーだよなぁ・・・。ましてや純粋なファンじゃないなら尚更よね。。

 

白装束はファッションじゃなくて、神聖なものなんだ!

 

ぜーはー。(苦笑)

 

白会服には応援している生徒さんの名前が入っているので、その方の名前を文字通り背負った一日になります。

 

退団者ファンであると一目瞭然なので、話し掛けてくださる方がいたり、他会の方がとても親切にしてくださったり。本当にありがたい。逆に自分が他会の立場の場合、白装束の方には最後の一日を気持ちよく過ごしてほしいなと思うし。そういう気持ちのやり取りも含めて、とても特別な一日。 

 

なので、やはり白装束はとても神聖なもの。たとえファンであっても、着るにはそれなりの覚悟が必要なんだな・・・と。

 

 

私は4年前にトップ会、2年前にスター会で贔屓を見送りました。そして今回、贔屓・・・とはちょっと違うけれど、10年近くお付き合いのある方が退団されることになったので、大劇場の千秋楽に白装束で参加してきました。

 

会無し生徒さんのお見送りは初めてだったので、色々覚悟はしていたつもりだったんだけど・・・。んー、私が過去にいた会が株式会社と呼ばれる程の会&そこに劣らずきっちりした会だったから・・・諸々衝撃だったよね(苦笑)。お手伝いしてくださった他会スタッフさんたちは皆さん良い方たちで、本当にお世話になったのですが。根本がね・・・うん。この、ハッキリ言えないもにょもにょ感(笑)。

 

千秋楽が終わっても、そのもにょもにょ感が消えなくて。どうしよう・・・この気持ちのまま東京最後の一日を過ごしたら、多分私、全てのことが嫌になる。・・・でも・・・でも・・・と二晩悩み。

 

結論:東宝千秋楽には行かない。

 

となりました。今ならもにょもにょしつつも、嫌にはなってないから。でも、白装束を着るだけの覚悟は消えてしまった。

 

あ、その生徒さんがどうとか、周りがどうとか、そういう話ではなくて。自他共に面倒くさい性格だと認める私が、その面倒くささを最大限に発揮してこじらせただけの話です(笑)。でも行かないって決めたら、すごく気持ちが楽になって。これなら笑顔でmy楽を迎えられるなと。

 

千秋楽、白装束で臨まれる皆様にとって素敵な一日となりますように。

 

 

そしてこの経験を通して、私は会活動に向いていたんだなーと、変な所で再認識。勿論、きちんとした会に限るけど。ある程度の序列が見えるとか(ポイント集めるの好き)(笑)、ルールがきちんとある方が性格的に楽なんだなって。

 

・・・もうやるつもりはないけどね!

 

*1:ファンクラブがない場合も、ここでは便宜上「会員」とする

*2:定義はないので、人によって違うかと。

好きになって良かったことと困っていること

Vオタさんが書かれていたブログがとても可愛らしかったので便乗。私が書いたら全然可愛くない内容になったけど(苦笑)。

 

konatsu87.hatenadiary.jp

 

 まずは、宝塚を好きになって良かったことと困ったこと。

 

良かったこと 

・登校拒否が直った。

(身の程知らずにも音校受験したくなり、このままだと出席日数ヤバイ!と)

・色々なことにチャレンジするようになった。

・公演の内容について調べまくるので、偏った知識満載。

・だいぶ社交的になって仲間が増えた。

・体力と忍耐力が付いた。

(スクワットの成果)(笑)

筆まめになった。

 

 困ったこと 

・貯金が減る一方。

(ぼったくり海外ツアーに2回も行くことになるとは思わなかった!)

・付き合いがそこそこ広かった分、今でもしがらみが多い。

・フルネームを名乗る癖が抜けない。

・服や靴を買う時、しゃがめるか一応確かめてしまう。

(もうしゃがむことはないよ!多分)

・滅多にないけど、「宝塚好きなの、ふぅーん」みたいな目で見られる。

  

20年ファンしてたので、良くも悪くも全てが当たり前になっていたな。

 

そしてジャニーズ、というかV6を好きになって良かったことと困っていること。

  

良かったこと

 ・フットワークが更に軽くなった。

・映像に興味を持つようになった。

(これまでは舞台至上主義だったので、TVすらろくに見てなかった)

・観る舞台の種類も広がった。

・歌の楽しさを知った。

・オーディオ関係にほんの少し詳しくなった。

・「V6好き」って言うと、同年代だと割と「昔見てたよ」と話に乗ってくれる。

・自分が「女の子」(子って歳じゃないけど)なんだと気付かせてもらった。

  

困っていること

 ・観劇費用が減るかと思いきや、舞台の多い人たちだった。

・当落のストレスが半端ない。

(宝塚では観れないことがほぼなかった・・・)

・雑誌が溜まって仕方ない。

スマホのデータ使用量に怯えるようになった。

・自分の年齢を感じる。

(宝塚ではまだまだ若造・・・はさすがに言い過ぎかな)(苦笑)

・いつ結婚報道が出るか、ビクビクするようになった。

 (したらいいやんと思う反面、乙女心は複雑なのである)

・今更ジャニーズにハマったって言いづらい。 

 

まだコンサートを経験していないので、ファンとしては本当にひよっこです。ここから先、良かったことも困ったことも増えていくんだろうな~~。それが楽しみでもあり、怖くもある(笑)。

 

観劇記録2016年6月

2016年6月の観劇&映画鑑賞記録。 

 

・『Forever Plaid』@KAAT 

www.forever-plaid.com

 

 6/4 14時公演観劇。FCに入った時には申込が終わってたし、もうチケット取れないだろうと思ってたら、Twitterで譲っていただいて♪段上がりのセンター。演者さんの目線の高さなので、目の前でスタンドマイクでラブソングなんて歌われたら、まるで自分に歌ってくれているかのような錯覚。幸せな席でした。ありがたやー。

 

ミュージカルというよりコンサートな感じ。なのでストーリー的にはそんなに入ってこなかったんだけど、でもラストのあの衣裳の4人を観た瞬間にだーだー泣けてしまって。ちゃんとストーリーは伝わってたんだなと。

 

川平さんは多分初めまして。あのパワフルさ、凄いねー。TVで見るまんま。でもちゃんと役なんだよね。そーまさんは色々ズルかった。歌は勿論抜群に上手くて。うわーーとなっているとこに、ジョン・レノンからのスフィンクス(爆)。しかも「(前方端の人は見えなくて)不公平だから」って、わざわざ上下両方でやったしね。ああいう人だったっけ(笑)??ところで、いつの間に壮麻さんになったの?やっと綜馬さんに慣れてきたところだったのでビックリ。でも私の中ではやっぱり二枚目な芥川英司さんという印象が強いなぁ。だからこそ、スフィンクスの破壊力・・・(爆)。

 

松岡充くん、可愛いねぇー。・・・え?44歳????び、美魔女。。。確か彼のミュージカル初舞台?の『タイタニック』初演を観て、また変なのがミュージカル界に入ってきた・・・と当時は思ったのよね(ごめんなさい)。何を歌ってるのか、歌詞も内容も全然伝わってこなくて。そんなだった人が、こんな立派になって!!と、もはや親心(笑)。歌は勿論素晴らしいし、やりたい放題で客席の心を鷲掴み。

 

長野くんは決していい声ではないし、歌も上手くないし(ごめんなさい)。この面子の中では弱すぎると最初は思ったんだけど、長野くんがいるからこそプラッズのハーモニーが成立してるんだなーと。ハイトーンで押しの強い川平さん・松岡くんの声、そして低音のそーまさん。ちょっと混ざりにくそうな声たちの隙間を全部埋めて繋いでいた感じ。実際V6でもそういう印象。

 

あと私の中の長野くん像がまだ安定してなくて。シブヤノオトで観た時は「美人さん」だったんだけど、フォエプラでは割と「おじさん」だなぁーって。横に美魔女がいたからかな!?でもスペイン帽をかぶって振り返った長野博は紛れもない「スタア☆」(敢えて)で。ものっすごいキラキラしてて。トキメイタ!!まぁ確かにそこ以外は、ちょっとオドオドしたジンクスくん、という役でもあったしね。

 

カーテンコールではお隣の方と手を繋いでの「プラッズ!!」。こういうの初めてだぁ~。ちょっと楽しいね。でもお隣が観劇マナーが悪かったりした人だったらイヤかも・・・(苦笑)。

 

パンフレットはグッズと別売り。開演直前に来た方は買えなかったと言ってたので、入場と同時に買っておいて良かった~。グッズはかなり並んでたので諦めたんだけど、終演後はあまり並んでなかったのでTシャツ購入♪レッスンで着よう。

 

・『MURDER for Two』@世田谷パブリックシアター  

www.murderfortwo.jp

 

6/5 13時公演。凄かった。ほんとに凄かった。面白かった!!私、実はこういうタイプのお芝居ってあんまり好きじゃなくて。なんていうか、ふざけられちゃう芝居っていうのかな?役を脱がれると引いちゃう。この作品の中ではふざけている部分も多少あったけど、でも加減がちょうど良かったし。なにより技術が安定している上でのおふざけだから安心して観られた。

 

坂本くんの10役、外見はほとんど変わらないのに全部きちんと違う人に見えて。なんなら衣裳まで違って見えてくる。ダーリアさんは濃い赤のワンピース、ステフちゃんはオレンジのホットパンツもしくはスパッツ、バレットさんはラベンダーのシフォンワンピースetc。キャラ自体は全然違うから、実際演じ分けるのはそんなに難しくないと思うの。でもその声で歌って踊って、しかもピアノまで弾くっていうのが!!それも歌の時だけならまだともかく、BGMも弾くのね。凄すぎる。

 

そして松尾さん。役の数的には少ないし、歌とかもしれっとさらっとやっている感じなんだけど。松尾さんが作りだした流れに観客が知らず知らずのうちに乗せられている感じ。作品の作り自体がそうだけど、もっと感覚的なところでね。役を引き寄せ型の役者さんはあんまり好きじゃないので、最初の方はうーんと思ってたんだけど。松尾さん凄かったな。

 

1回しか観てないので、アドリブはよくわからなかったけど。ハプニング?としては、眼鏡を掛けない役で掛けちゃってて。その時は客席は「?」となりつつスルーしてたんだけど、次に掛ける役になった時にクスクス笑っちゃってて。そしたら役のまま、スルーしろ的なことをぶつぶつ(爆)。

 

もっともっと観たかった。再演してほしいなぁ。  

 

・『冷蔵庫のうえの人生』@草月ホール  

www.life-on-refrigerator.com

 

6/9 18時半(ピアノ:レ・フレール)。6/12 13時(ピアノ:林正樹)。出演者2人の音楽朗読劇。基本は個々だけど、時々2人が接するし歌もあるし。ちょっと不思議な感じ。

 

作品がどうとか演技がどうとかいうより、改めて「祐飛さん、やっぱり好きだわ」と感じた。そんな公演。

 

ピアニストさんは2組。同じ曲でもアレンジが違ったりしたのかな?レ・フレールさんは物語に寄り添うような、柔らかな印象。林正樹さんはドラマティックなピアノ。単体で聞く分には林さんの方が好みだけど、物語の中ではちょっと強すぎて音楽パートが独立してしまってた気もする。

 

共演の大野いとちゃんは20歳で、舞台出演はこれが2作目とか。とっても可愛らしかったけど、お芝居に照れがある感じがして。もう少し入り込んでほしかったな。でもその技術的な未熟さが役には合ってたし、そのお陰で祐飛さんの包容力も際立ったのかなと。母性というより、時々父性にも見えたけどね(笑)。特に歌のところは、抜擢された研1を見守るトップスターって感じで。うん、仕方ない!?

 

・『ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~』@シアタークリエ  

www.tohostage.com

 

ご縁があって、6/16 18時半公演を急遽観劇。これもオフ・ブロードウェイ作品なんだね。時代背景がピンとこない部分もあったし、後半は気分的に若干乗り遅れた感じもあったけど。それでも単純に楽しかったなぁ。彼の絵も好きだし。でも一緒に観た友達はダメだったみたい。

 

とにかくビックリしたのが、舞台での映像技術ってここまで進んだんだなぁーということ。2009年『カサブランカ』で飛行機が飛んだ時もビックリしたけど、あれからもっとずっと進んでた。これがゴールなのか、更に先へと進むのか・・・。あと小道具がキース・ヘリングの絵みたいになってて可愛かった。

 

この作品の用語集みたいなプリントが座席に置いてあって、ありがたかったな♪パンフレットも嵩張るから、そうそう全部買ってられないしね。ま、開演前に読んでも結局あんまり頭に入ってないんだけど(苦笑)。観劇後に読み返せて良かった。

 

子供3人組、上手かった!!カーテンコールにいなかったのは、21時を微妙に過ぎてたからかな?残念。開演前の注意アナウンスは録音じゃなくて生?3人が「きょうしゅくですが」とか言ってて、とっても可愛くて和む。と同時に、そこまでしてもマナーの悪い人はいるのよね・・・と悲しくもなる。

 

宝塚退団後初めて観たかも、汐美真帆さん。ショートカットだし、遠目で観てたら現役時代と全然変わらなくて懐かしい。アンディ・ウォーホル役がすっごい格好良くて。この為にキャスティングされたんだろうね。

 

主演の柿澤くんを観るのは初めてかな。歌も芝居も踊りも上手い。でもこの段差が多いセット、足腰にきそうだな・・・と思ったら東京千秋楽前に痛めてしまい、大阪公演は中止になったとか。今後の為にもちゃんと治してください。また何かやる時は観に行きたいな。 

 

・『帰ってきたヒトラー』  

gaga.ne.jp

 

ヒトラーが現代にタイムスリップしたという話。前半はありがちなタイムスリップものでそれなりに楽しいんだけど、途中から雲行きが・・・。まぁ、ヒトラー関連で後味が悪くない映画なんて基本的にないけど。私は犬の件がダメだったのと、後半の処理が受け付けなくて。。。観終った後、ずーーん(沈)。

 

なんていうか、終わらせ方がすごくドイツ的映画的・・・あんまりよく知らないけど(苦笑)。これがアメリカ的だったり日本的だったりしたら、もう少し後味は良かったんだろうなぁ。しかもそこに難民受け入れ批判を重ねたのかなぁという感じで。。。

 

CMはコミカル部分メインで見せてるから楽しそうだけど、デートムービーには向かないよ。

 

 

上記以外に宝塚月組大劇場を観てきました。こちらは長くなるので、また今度。

観劇記録2016年3~5月

今更だけど2016年3~5月の観劇記録。ざっくり。

 

・宝塚宙組Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜/HOT EYES!!』@東京宝塚劇場

kageki.hankyu.co.jp

時間が経っちゃったので、真風とりんきらさんが素敵だったことと、ショーが楽しかったのでもう1回観たいなぁと思ったことくらいしか記憶がない(汗)。結局観られなくて残念。あと、知らない子がたくさんいてビックリ。2014年7月まではほぼ全員判別できていたのにね。100期以降は全くわからんー。星風まどかちゃんですら消去法でやっと・・・

 

 

・宝塚月組『Voice』@赤坂ACTシアター

kageki.hankyu.co.jp

まさおさん退団仕様のコンサートということは、お嬢さんにとってもそうだろうと確信していたので(実際そうなった)、1幕はまさおファンかと思われるレベルで泣いてたかも・・・。でも踊りだけでなく、歌も聴けて幸せな公演でした。コンサート自体もまさお節炸裂で楽しかった♪

 

皆で一緒に踊りましょう的なのは苦手で、いつもしれっとスルーしてたんだけど。あちらのファンになったからにはこういう機会も増えるわけだし、慣れなくては!と頑張って踊ったよー。そしたら目の前に来た娘役ちゃんにガン見された挙句、ハイタッチを強要された(爆)。合格点をもらえたってことかな!?

 

 

・『SHOW ル・リアン』@銀河劇場

SHOW ル・リアン | 天王洲 銀河劇場

昨年の同じ時期に同じ劇場で公演した『THE SHOW CONNECTION』が大好きで、それ以上のものを期待してしまっていたところはあったよね。。。1公演お断りになったんだけど、お断りで良かったと思うくらいには・・・あは(笑って誤魔化す)。キャストは悪くなかったんだけど、構成がちょっとね。うん。そもそも一応タップが主体?の作品なのに、いわゆるタップダンサーが1人しかいないという時点で無理があったかと。

 

 

・『夢の劇』@KAAT

www.kaat.jp

 

実は図書戦にハマったきっかけは田中圭くんのお芝居だったので(ラストの手塚が来た時のホッとした笑顔に心を鷲掴みにされた)、この舞台は絶対観たくて。生で観る圭くんの、あのなんともいえない佇まい。すごく良かった!ドラマとかでも特徴があるわけでもなく、全部同じに見えそうな気もしつつ。でも全然違っていて。それぞれの世界でちゃんと息をしているから、こちらにすんなり入ってくる感じ。主演の早見あかりちゃんは初舞台とは思えない度胸の良さと素直なお芝居で好感。

 

お話としてはわかるようなわからないような感じなんだけど、そのわからなさ加減が不快でなくむしろ心地好い。セットや全体的な雰囲気もパリの下町のサーカス小屋のようで。なんだかちょっと懐かしいような、でもどこか不安定な怖さがあったり。正面席で観劇したんだけど、3方向が客席なので観る席によって全然違った印象になりそう。全方向から観たかったなぁ。

 

 

・『第6回東日本大震災支援ライブ』@BODY&SOUL 

10人の歌姫の個性が光った盛大なチャリティーライブ BODY&SOUL

祐飛さんが出演されたので行ってきました。10人のシンガーさんが2曲ずつ歌われて。どの方もそれぞれの世界があって素晴らしかった!特にフィリピンの方の歌が好きだったな~。

 

ライブレストランということで、「見る」ことにはあまり重きを置いていないようで・・・うぬぬ。でもだからこその貴重な体験が出来て、ある意味ラッキー!?でもその状況が面白くなっちゃって。ゲラな私は笑いを耐えるのに必死で、歌の記憶がほとんどない(苦笑)。

 

 

・『シブヤノオト/ナオミの部屋』公開収録@NHKホール

V6全員が揃うのを見るのは初めて(イノッチと剛くんは完全に初めまして)。ということで、歌い踊るのを見るのも初めて。もうテンション上がり過ぎて、あんまり記憶がない(笑)。しかも6人全員見たいものだから視点が定まらなくて、若干酔ったよね・・・(苦笑)。

 

他の出演者さんも、大原櫻子ちゃん以外は知らない方ばっかりで。こういう機会がなければ触れることがなかったと思うけど、実際に聞いてみるとそれぞれ色んな意味(笑)で興味深くて。楽しかった♪

 

 

ついでに映画も。

 

・『エヴェレスト 神々の山嶺 

everest-movie.jp

一般試写会、初日舞台挨拶第二部、大ヒット御礼舞台挨拶、あと通常回2回。計5回鑑賞。

 

初見では正直古くさいし、男の世界だし、面白くないなーと思ったんだけど(ごめんなさい)。2回目以降は原作読んだので流れもわかったし、観るうちに感情移入もできたし。最終的には好きな映画となりました。でもリピートはちょっときつかったかな。なのでDVDは買わなくても・・・と思ってたんだけど、予約開始日にきっちり予約。ファンとはそういう生き物である(笑)。

 

 

・『リリーのすべて』 

lili-movie.jp

TVでエディ・レッドメインの特集をしているのを見て気になって。ちょうどマイルも貯まってたので観に行きました。思ってたのと全然違う話で、割とビックリ。

 

世界で初めて性転換手術を受けた男性のお話。んー、なんだろう?お話としてちょっと美化しすぎた感じもしないではないけれど。でもとても優しい映画で、ラストシーンでは思わず涙が。邦題では『リリーのすべて』ということで、性転換したリリーが主役になっているけど、原題は『The Danish Girl』。これはリリーもだけど、どちらかというと奥さんを指しているように思いました。女性目線で見ているからかな?でもエンドクレジットも奥さんの名前が先なんだよね。映画自体も確か奥さんで始まり、奥さんで終わるし。DVDが出たらもう一度見直したい。

 

 

・『ロイヤル・ナイト』 

gaga.ne.jp

一般試写会で鑑賞。普通のホールだったので前の人の頭で字幕が見辛くて。一生懸命英語を聞いたけど、色々取りこぼしがありそう・・・

 

エリザベス女王が王女時代、宮殿を抜け出してロンドンの街に繰り出したという『ローマの休日』的なお話。戦争が絡んでいるので、明るいだけでなく、でも重すぎもせず。若干の下世話さもあるけれど、そこはなにせ実際にいるロイヤルの話だからギリギリのところで回避されていて。そのかわし方がオシャレ。音楽や衣裳も素敵だし、宝塚ファンなら好きな作品かと。1,800円払う程ではないかもだけど、1,100円なら観る価値あり。かな。 

 

 

・・・と、3~5月の記録でした。

 

6月以降は『Forever Plaid』『MUDER for Two』。この2作品はチケット取れてなかったんだけど、幸運にも観ることが出来て。どちらも楽しかったーー。追々感想を書きたい。『冷蔵庫のうえの人生』も観劇済。

 

あとは宝塚月組『NOBUNAGA/Forever LOVE!!』『ビニールの城』のチケットを確保済。映画は『ヒメアノ~ル』を観に行かなきゃだし、『高台家の人々』と『帰ってきたヒトラー』もできたら観たい。

エキストラ体験記

そろそろ放送終わったかな?ということで、某ドラマのボランティアエキストラ体験記。

 

1月初めにエキストラ募集サイトに登録。都度メールで募集案内が来るけど、行けない日ばかりだったり、行ける日でも条件(性別・年齢など)が合わなかったりで。やっと参加できたのは2月下旬。

 

募集の段階では集合は8時半だったのが、前日の案内メールでしれっと7時半に変更。近場だから良かったけど、遠くだったら大変だー。しかも行ってみたら、私の名前が登録されていないとかでしばし待つ羽目に(汗)。結局あちらの行き違いだったみたいだけど・・・。

 

どうやらこの時は3つのエキストラ斡旋事務所が入っていたようで。

 

1.バイト代が出るエキストラ事務所。約15名。

2.ボランティアエキストラ事務所。約10名。

3.2の事務所?もしくは他の事務所がネットで募集したボランティア分。数名。

 

私は3で、名簿の違う場所に名前が載ってた?とか。むむ。

 

撮影が始まってしまえば事務所云々は関係なし。でも事務所組は皆さん顔見知りみたいで。その中に、人見知りな上、全く状況が分からない状態でいるのはちょっと辛かったな。話し掛けてくれる方もいたし、スタッフさんたちも感じ良かったけどね。

 

衣裳は自前ということだったけど、現代設定ではなかったので雰囲気が合わなくて即却下。ほとんど全員が衣裳だったんじゃないかな。渡された衣裳を着て、次は髪型セット。カーラーで巻き巻きされて、すごいことになった(笑)。後で検索したら、「あー、これだったのかな?」という当時の流行はあったけど、見慣れないからビックリちしゃうよね。メイクはなし。

 

控室に戻って待機してると、小道具さんや衣裳さんがちょこちょこアイテムをプラスしに来て。私はメガネを渡されたんだけど、これがインパクト大でね・・・(苦笑)。3つくらい試したけど、全部小道具さん笑ってたし。。。某爽やか俳優さんには凝視されるし。。。むむむ。

 

9時前には全員準備終了。現場の設営が遅れていたので10時頃まで待機。そして皆で移動。待機場所と撮影場所は50m程の距離だけど、現代ではない人たちがぞろぞろ歩いていく様子はちょっと不思議。そこだけ時空が歪んだみたい~。

 

 

この日のエキストラの出番は全て通行。私が出たのは3場面。あと2場面あるかもだったんだけど、実際やってみたら人が多すぎるとか、ここはやっぱり1人もいらないとか調整が入ってしまった。残念。

 

まずは役者さんたちの立ち位置確認。さらっと通して、それを見たADさん?がエキストラに指示を出す。これが、先に指示してもらえる時はいいんだけど、出るタイミングで背中を押され、その時に行き先を告げられる時もあってデンジャラス!!そして1-2回流れを確認して、すぐ本番。カメラ位置を変えて何度か撮影。

 

古い建物での撮影だったので、底冷えしてツラかったり。大時計の12時のチャイムがめちゃくちゃ長くて、皆で苦笑しながら終わるのを待ったり。目の前が大通りだったので、消防車のサイレンやカラスの鳴き声でNGになったり。ハプニングも色々。

 

途中で1時間ほどのお昼休憩を挟み(お弁当と飲み物の支給あり、)16時頃に終了。記念品(ノート)を戴きました。

 

 

当日お会いできた役者さんは、宝塚的に言えば、トップさん、二番手さん、別格さん、四番手以下数名、専科さん、ってとこかな。

 

トップさん(仮)はイメージ通り、真面目そうで腰の低い方。先に上がられたんだけど、その時に私たちエキストラにも丁寧に挨拶をしてくださって。もともと印象は良かったけど、更にUP!!

 

逆に二番手さん(仮)は・・・(以下削除)(苦笑)。ま、感じ悪い役だったからね!多分ずっと役に入ったままだったんだよ、うん。

 

別格さん(仮)のお芝居、好きだなぁ。今まであまりちゃんと見たことなかったけど、今度意識して見てみよう。

 

そして専科さん(仮)、激シブ!!!!!たまたま擦れ違う場面があって、一方的に挨拶させてもらえることに!!!!めっちゃ格好良かった。懐から拳銃が出てきそうな佇まい。撃たれたかったーー(そういう話ではない)(笑)。

 

 

撮影に参加しようと思ったきっかけは、『図書館戦争LW』のメイキング。そういえば私、舞台の作り方は一応知ってるけど、映像の作り方を知らないなぁー。じゃ、一度現場を見に行こう!と。

 

特に違いを感じたところは、舞台は「舞台」(観客から見える部分という意味で)が舞台上のみである(稀に違う場合もあるけれど)のに対し、映像は「舞台」が有限かつ無限であるところ。知識としては知ってたつもりだったけど、実際に目の辺りにしないとわからないものだね。

 

例えばトップさん(仮)が呼び止められて立ち止まるお芝居の時、床がとにかく滑りやすかったので毎回滑ってたけど、そのままお芝居されてて。そっか。映るのが顔とか上半身だけなら、表情に出なければ問題ないのか!舞台だと全身が見えるから、靴に細工をするとか、何かしら処置をするよね。

 

あと、カメラ位置によってはどこまでもフレーム内になるという感覚を私は持ってなくて。広場から廊下に歩いてく場面があり。広場の真正面から撮ってる時は、廊下に入った時点でフレームから出るから止まっていいけど、反対側の廊下から撮ってる時はカットがかかるまでひたすら廊下を歩き続ける・・・とか。その頭の切り替えが難しかったな。

 

それと、スタートがかかるちょっと前から動き出す、ということも私は知らなくて(ちなみにエキストラ陣の動き出しが毎回早すぎて、「もっと直前からでいいよ」との注意が)。でもこれは、舞台の暗転後の場面と考えれば同じか。

 

 

そんなこんなのエキストラ初体験でした。また機会があればやってみたいな~。そのドラマの撮影はまだ続いてるんだけど、男性主体の作品だから女性の募集が少な・・・おっと、これ以上言うとどのドラマかバレるからSTOP。

 

事務所に登録してみることも考えたけど、結構面倒くさそうなんだよね・・・。うーん。とりあえずネットの募集をチェックしておこう。

肺気胸の話。

気胸という病気をご存知ですか?

 

嵐ファンなら絶対に知っているであろうこの病気。宝塚でも一路真輝さんや涼紫央さんがかかったそうなので、その時代のファンの方はご存知かな?

 

先日スタジオパークでゲストの相葉さんが気胸のお話をされていて。私も同じ時期に同じ手術をしたので、その時の記録。

 

 

発症は2002年1月初め。肋骨の辺りが痛い日が続いて、肋間神経痛とかいうやつかな?疲れてるんだな。と軽く考えていたんだけど。数日後には右胸がとにかく痛くて普通に歩くのもツラくなり、近所の病院へ。

 

レントゲン撮るなり、

先生「お母さんを呼んでください」

私「は?」

先生「A病院B病院C病院D病院、どこがいいですか?」

私「へ?」

先生「入院です」

私「・・・ほぉ」

 

母が来るまでに勝手にB病院に決定。というのも、その病院が一番新しくて綺麗だったから(笑)。入院中は痛みでほとんど寝られなかったので、綺麗な病院にしといて良かった・・・夜中の病院こわい。

 

到着した母と一緒にタクシーでB病院直行。一旦自宅に寄りたいと言ったら、先生「死んでも知りませんよ」*1・・・直行します。

 

診断は肺気胸。肺に穴が開いて空気が漏れだす病気。事故など外的な要因で発症する場合もあるけれど、多くは自然気胸。特に長身で痩せ形の若い男性に多く*2、背が伸びる時に肺の成長が追い付かなくて薄い部分が出来てしまい*3、激しいスポーツや吹奏楽などで肺に大きな負担がかかった時に穴が開くと考えられている。

 

女性がなる場合は月経随伴型が多く、子宮内膜症が肺で起こる・・・って、よくわからないんだけど・・・とにかく肺に穴を開けてしまうらしい。検査した結果、私は子宮内膜症ではなかったそう。

 

・・・んー、となると原因はなんだったんだろう?長身ではない。けど母曰く、子供の時に一気に15cm伸びたらしい。もともと胸郭がやたら細いのも関係あるのかな?もしかして数日前にスポーツ鍼をしたのも影響してる?と思ったけど、外傷は特になかったとか。

 

で、空気が漏れて肺が小さくなってしまっているので、まずはドレーンを肺に挿入して無駄な空気を吸い出す。このドレーン挿入、凄いっす。ストローみたいな管(ドレーン)を、胸の横に穴開けてぐりぐり押し込む。。。ってこれ、手術室できちんと麻酔してじゃなくて、処置室で気休め程度の麻酔でやるのよ。でももうやるしかないわけで。ひたすら無言で耐えていたら、先生が「やっぱり女性は強いんだねぇ」って。男性だとほぼ100%泣き叫び、稀に気絶する人もいるんだとか。

 

・・・でも本当に大変なのは、約1週間後にこれを引っこ抜く時なんだけどね。その話はまた後程。

 

ドレーンを入れて脱気したら肺が元の大きさに戻り、軽い気胸の時はそれで終わり。数日安静にしていれば穴が塞がるけど、そのままだと再発する可能性が高いので手術しちゃいましょうと。専門学校の卒業公演前だったのでちょっと悩んだけど。既に台詞は入っている。振りもほとんど付いている。1ヶ月半あれば本番にはとりあえず動ける状態にはなっている、はず。ということで手術決定。

 

翌日は色々検査、翌々日に手術だったかな?手術予定が詰まっているとこに捻じ込んでもらったので、もともとの開始予定が夕方。でも前の手術が押して、実際に始まったのは20時近かったような。手術室に入って麻酔して、数を数えているうちに眠くなる・・・なんて聞いていたけれど、長時間絶食な上、待ちくたびれて朦朧としていたので、名前の確認したくらいで意識を手放した気が。。。

 

夜中に目が覚めたらICUにいて。その日の夕方、元の病室へ。

 

手術自体は全身麻酔だし、特に痛みの記憶はなし。終わった時には「痛い痛い」と言ってたらしいけど。

 

それよりドレーンが痛くて。肺の中につっかえ棒がある感じ。その状態で簡単に寝起きできるわけがなく。一旦横になると起き上がるのが大変だから、ずっと座って本読んでた。夜中も痛くて眠れないので、廊下の灯りを頼りに読書。

 

あと、右側がそんな状態なので右腕が使いづらい上、咀嚼すると骨にひびくので食事をほとんど食べられなくて。あんまり痩せると退院させられないと言われたけど、だったら気胸患者に普通食なんて持ってくんなーーっ!!!!

 

お医者さんも看護師さんも、当然病気や状態については勉強されて頭ではわかっているけれど、実際に経験したことがないことには想像が働かないというか。仕方ないけどね。いや、簡単に言ってくれるけどこの状態でできると思う?って事がちょいちょいあって。文句・・・ではないけど、意見は相当言ったぞ。

 

手術2日後くらいに検査して問題がなかったので、ドレーンをはずすことに。

 

入れる時より抜く時の方が大変。既に4日ほど体に刺さって肉が馴染み始めてるわけですよ。それを病室のベッドの上で、麻酔もなしに、ただ力任せに引っこ抜く!!!

 

医療はこんなに進歩しているというのに、こういうところは原始的・・・

 

ドレーンが外れたら、ドレーン袋と点滴を提げていたガラガラがなくなって超快適♪でも5日間ほど一緒にいたので、散歩している犬がいなくなったような寂しさも・・・(笑)。そして翌日退院。

 

退院して数日は学校休んでひたすら寝て。数日後に病院行って抜糸。抜糸も結構痛かったな。ドレーン同様、既に肉に馴染んだ糸をブチッブチッって(痛)。

 

そこから卒業公演まで約1ヶ月。そもそも呼吸をするのが怖い上、思うように歌ったり踊ったりできないストレスもあって。しょっちゅう過呼吸に。たまたま舞台監督と後輩くんが気胸経験者だったので、そこはちょっと安心だったかな。何かおかしかったらよろしくね、って。本番はまともに声が出てたのか、歌えてたのか、踊れてたのか、全然わからない。怖くて映像見てない・・・。

 

 

手術は内視鏡手術。胸の上、下、背中に各1cm程の手術痕。術後半年くらいは赤くみみず腫れになってたし、ブラジャーが当たって痛いからスポーツブラしかできなかった。でもだいぶ丁寧に縫ってくれたみたいで、14年経った今ではパッと見ではわからない。でもでも、ものすごく疲れたりすると、肺の上部が引き攣るのがわかる。多分そこを縫ってるんだろうね。

 

肺に他にも薄い部分があったそうで。一生のうちに何回か手術する羽目になるのか・・・開かない可能性も勿論あるけど。相葉さんも数年前に2回目の気胸やってるしね・・・。でもなんとなく、相葉さんの存在はすごく心強い。同じ辛さを知っている人がいて、その頑張っている姿を見られることが励みになる。うん。

 

女性の患者は少ないそうだけど、皆さんも胸の辺りが歩くのもツラいくらい痛いという時は、すぐに病院に行ってくださいね。大抵の方は「大丈夫だろう」と無理して外で発症して救急搬送になるそう・・・。

*1:片肺が潰れると、もう片肺に負担がかかって潰れる可能性がある。その場合、呼吸が出来なくなるので死に直結

*2:そのため、「イケメン病」と呼ばれているとか

*3:医学的な根拠はないらしい